太陽光パネル導入にかかる価格相場とは?導入時に必要な設備

太陽光発電の導入費用は10年前と比べて減少していますが、依然として高額です。必要な設備は太陽光パネルやパワーコンディショナ、蓄電池など多岐にわたり、設置面積や工法によって費用が変動します。費用を抑えるには、相見積もりの取得や型落ち製品の選択、アフターフォローの充実を重視するとよいでしょう。
目次
太陽光発電導入にかかる価格相場とは?

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10年ほど前と比較すると、太陽光発電システムの導入にかかる価格相場は減少しつつあります。だからといって、誰もが容易に導入しやすい価格であるとはいえません。
こちらでは、太陽光発電システムの導入にかかる価格相場について、詳しくご紹介いたします。
◇太陽光発電導入にかかる価格相場
経済産業省(資源エネルギー庁)が公開しているデータによると、2023年度における太陽光発電システムの導入にかかる費用は1kWあたり、28.8万円です。
なお、一般的なご家庭の場合は3~5kWほどの容易が必要であるといわれているため、太陽光発電システムを導入する際は86.4~144万円ほどの費用が必要となると考慮しておくとよいでしょう。
◇価格相場は減少傾向にある
上述のとおり、10年ほど前と比較すると、太陽光発電システムの導入にかかる価格相場は減少しつつあります。実際、2012年度における太陽光発電システムの導入にかかる費用は1kWあたり、43.1万円でした。現在の価格相場と比較すると、14.3万円もの差があります。
太陽光発電導入時に必要な設備とは?
太陽光発電システムと聞くと、屋根などに設置されている光景を思い浮かべる方も多くいるでしょう。しかし、太陽光発電システムを導入する際は太陽光パネルの他にも、接続箱、パワーコンディショナ、分電盤、電力量計、蓄電池、発電量モニターといったさまざまな設備が必要となります。
こちらでは、太陽光発電システムの導入時に必要となる設備類について、詳しくご紹介いたします。
◇太陽光パネル
太陽光パネルとは、太陽電池モジュールとも呼ばれており、太陽光発電システムを導入する上でなくてはならない設備のことを指します。太陽光パネルは住宅の屋根の他にも、カーポート、物置、住宅の外壁、所有する土地(農地、遊休地、山林)などへの設置も可能です。
◇接続箱
接続箱とは、太陽光パネルで発電した電気を集め、パワーコンディショナに送るための設備のことを指します。従来、接続箱はそれとしての機能のみを持つものが一般的でしたが、近年はパワーコンディショナの機能をも兼ね備えたものも開発されています。
◇パワーコンディショナ
パワーコンディショナとは、太陽光発電システムにより、発電された電気をご家庭で利用できるように電圧の変換を行う設備のことを指します。パワーコンディショナは室内設置タイプと室外設置タイプのものがあり、上述のとおり、近年は接続箱と一体化されたものも開発されています。
◇分電盤
分電盤とは、ブレーカーとも呼ばれており、漏電や事故を防ぐ役割を担う設備のことを指します。なお、太陽光発電システムを導入する場合は太陽光ブレーカーと呼ばれる専用の分電盤が必要となります。太陽光ブレーカーは漏電や事故を防ぐだけではなく余分な電力を逆流させる役割をも担っています。
◇電力量計
電力量計とは、電力会社から購入された電力量や電力会社へ売電された電力量を計測する設備のことを指します。
なお、太陽光発電システムで発電された電力を電力会社へ売電されたい場合は電力会社から購入された電力量を計測する設備(買電メーター)に加え、電力会社へ売電された電力量を計測する設備(売電メーター)が必要となります。
◇蓄電池
蓄電池とは、太陽光発電システムで発電された電力を蓄えておくことのできる設備のことを指します。そのため、地震やそれに伴う停電に対する災害対策として、蓄電池を導入する方も多くいます。
◇発電量モニター
発電量モニターとは、発電量、消費電力量、売買した電力量、蓄電池の状態などを確認できる設備のことを指します。
発電量モニターは太陽光発電システムをご購入された際に含まれているところがほとんどですが、メーカーによってはオプションのところもあります。そのため、実際に太陽光発電システムの導入をご検討中であれば、事前に確認が必要です。
太陽光発電の設置費用が高くなる理由とは?

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太陽光発電システムの設置費用をはじめ、それの導入にかかるすべての費用は太陽光発電システムの費用に含まれています。しかし、場合によっては太陽光発電システムの設置費用が価格相場よりも高額となる可能性があります。
こちらでは、太陽光発電システムの設置費用が高くなる理由について、詳しくご紹介いたします。
◇設置面積が広い
設置面積(設置面数)が広いと、工事に必要な工程が増加します。これにより、太陽光発電システムの設置費用が高額となる可能性があります。
◇足場設置が必要
足場の設置が必要な場合は太陽光発電システムの設置費用に加え、それにかかる費用が追加されます。そのため、太陽光発電システムの設置費用が高額となる可能性があります。
◇設置工法の種類
太陽光発電システムの設置工法はいくつかの種類があります。例えば、アンカー工法、支持(差込)金具工法などが挙げられます。なお、それぞれの特徴は以下のとおりとなります。
・アンカー工法
アンカー工法とは、屋根に穴を開け、架台をビス止めする工法のことを指します。アンカー工法は後述する支持(差込)金具工法と比較すると、太陽光発電システムの設置費用を抑えられる可能性が非常に高いです。
直接、屋根に多くのビスを打ち込むため、適正な施工が行わなければ、雨漏りの原因となってしまいます。
・支持(差込)金具工法
支持(差込)金具工法とは、穴を空けずに架台を固定する工法のことを指します。支持(差込)金具工法は太陽光発電パネルを頑強に設置できますが、アンカー工法と比較すると、太陽光発電システムの設置費用が高額となる可能性が高いです。
太陽光発電を安い価格で設置するには?
太陽光発電システムの導入にかかる費用を抑えたいのであれば、相見積もりを取る、型落ち製品を選ぶ、アフターフォローを重視するとよいでしょう。これにより、納得のいく結果を得られる可能性が高まります。
こちらでは、太陽光発電システムの導入にかかる費用を抑えるために確認すべき点について、詳しくご紹介いたします。
◇相見積もりを取る
太陽光発電システムの導入をご検討中であれば、複数の業者にお見積もりの作成を依頼し、提示された内容を十分に比較・検討するとよいでしょう。
このとき、費用を基準にしてしまうと、業者選びを失敗してしまう可能性が高いため、性能や保証期間などを比較した上で最適な業者へ依頼すると安心です。
◇型落ち製品を選ぶ
太陽光発電システムは新しいものが次々と販売されるため、古いものは値下げされて販売される場合があります。最新のものと比較すると、発電効率が劣っている可能性はありますが、性能や品質に問題があるわけではありません。
使用できれば最新のものでなくても構わないという方であれば、型落ち製品を選ぶといった選択肢もあります。
◇アフターフォローを重視する
太陽光発電システムの維持にかかる費用をも抑えたいのであれば、アフターフォロー制度が充実しているところを選ぶとよいでしょう。その理由として、低予算で導入できたとしても、高額な修理費用がかかるようでは最終的に損をしてしまう可能性があるためです。
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◇株式会社電力応援

株式会社電力応援は、再生可能エネルギーを利用した自家消費型発電の導入を支援し、エネルギーコストを抑えながら環境負荷を減らすことを目指しています。
個人向けには、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたサービスを提供しています。法人向けには、初期費用がかからず太陽光発電を利用できるPPA事業を展開しています。
会社名 | 株式会社電力応援 |
本社所在地 | 〒990-2321 山形県山形市桜田西4丁目5-3 |
蔵王産業団地営業所 | 〒990-2338 山形県山形市蔵王松ケ丘1丁目2-3 |
電話番号 | 023-665-1577 |
公式ホームページ | https://d-ouen.com/ |
さらに、展示場では導入後の効果を実際に体験できます。
株式会社電力応援について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼株式会社電力応援の自家消費型発電でエネルギーの地産地消が実現
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇ライジング株式会社

引用元:ライジング株式会社
ライジング株式会社は、太陽光発電の普及を通じて、災害に強い街づくりを進め、持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。積雪地域でも安定して使えるシステムを提供するほか、未利用の土地を再活用する取り組みも行っています。
会社名 | ライジング株式会社 |
所在地 | 〒997-0801 山形県鶴岡市東原町24-34 |
電話番号 | 0235-33-8877 |
公式ホームページ | https://www.rising-solar.jp/ |
個人向けには、特別仕様の太陽光発電パッケージをご用意。法人向けには、初期費用ゼロで導入可能な自家消費型太陽光発電をサポートしています。また、V2Hシステムを活用して、次世代型のエネルギー利用を推進しています。
ライジング株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼ライジング株式会社は地球にもお財布にも優しい太陽光発電を提供
◇オムロン株式会社

引用元:オムロン株式会社
オムロンは1995年からパワーコンディショナ事業を展開し、安全性や効率性を追求しています。独自技術「AICOT」で感電や火災リスクを軽減し、「おうちdeソーラー」では初期費用ゼロで太陽光発電を利用可能にするPPAモデルを提供しています。
会社名 | オムロン株式会社 |
所在地 | 〒600-8530 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入 オムロン京都センタービル |
電話番号 | 075-344-7000 |
公式ホームページ | https://www.omron.com/jp/ja/ |
さらに、高性能なパワコンや蓄電池システムを開発し、家庭や企業で広く活用されています。
について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼オムロンが誇る太陽光発電のパワーコンディショナソリューション
太陽光発電システムの導入費用は、2023年度で1kWあたり28.8万円、一般家庭の場合3~5kWが必要で、総額86.4~144万円が見込まれます。過去10年で価格は減少し、2012年度の43.1万円から約14万円下がりました。
導入時には、太陽光パネルやパワーコンディショナ、蓄電池など多様な設備が必要です。設置費用は、設置面積の広さや足場設置、工法の違いによって変動します。
費用を抑えるには、相見積もりの取得、型落ち製品の選択、アフターフォローの充実を考慮するとよいでしょう。