2025年も継続予定!電気・ガス料金負担軽減支援事業

2025年の電気・ガス料金負担軽減支援事業は、家計の負担軽減を目的とし、エネルギー価格の高騰に対応した事業です。政府は2025年1月から3月にかけて、電気代やガス代を補助し、申請手続きは不要で自動的に値引き処理されます。
過去の支援制度と同様、円安や化石燃料価格の影響を受けた電気・ガス代の高騰に対する支援が継続されます。家庭では契約内容の見直しや家電の使い方を工夫して、電気代節約が推奨されています。
目次
電気・ガス料金負担軽減支援事業とは?
近年は、新型コロナウイルスによるパンデミックやウクライナ情勢などにより、天然ガスや石油・石炭といった資源が高騰しており、円安の影響も相まって家計を圧迫しています。
日本はエネルギーの約9割を海外の輸入で賄っているため、年々電気代やガス代が値上がりしている状態です。さらに、発電所や設備の老朽化や地震などの災害により原子力発電を停止したことで電力供給不足に陥っています。
電力不足を補うため、太陽光発電や火力発電を行っていますが、上述したように燃料価格が高騰していることもあり、供給が間に合わず電気代が上がる一方です。
こうした物価高の背景から、政府では2024年11月22日に「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」が閣議決定され、電気やガス料金の負担軽減支援事業が決定しました。
出典:電気・ガス料金支援
◇補助内容
この支援事業は、一般家庭や事業所の2025年1〜3月の冬季の間、電気やガスの使用分の一部を国で負担するというものです。
電気とガスで値引き単価が異なり、電気の1〜2月は低圧が2.5円/kWh、高圧が1.3円/kWh、都市ガスは10.0円/㎥が補助されます。
また、3月は電気が低圧1.3円/kWh、高圧が0.7円/kWh、都市ガスが5.0円/㎥ほどです。
例えば、4人家族の家庭で月400kWhの電気を使用した場合、1〜2月分は1000円、3月分が520円の補助を受けられます。都市ガスの場合も同じく4人家族で月43㎥使用した場合、1〜2月分は430円、3月分が215円ほどです。
◇申請
補助を受ける際は特別な申請手続きは必要ありません。契約している電力会社やガス会社が申請手続きを行い、自動的に月の電気代やガス代から値引きされる仕組みです。
補助による値引き額を知りたい場合は、電力会社・ガス会社の契約者向けのマイページや検針票・請求書などで確認できます。
過去に実施された電気代補助金の施策を紹介

画像出典:フォトAC
電気代やガス代の補助金制度は、今回だけではなく過去に何度か施行されており、国だけでなく自治体によっても施行されています。その補助事業が次の3つです。
◇酷暑乗り切り緊急支援
一番新しいのが2024年6月に政府から発表された「酷暑乗り切り緊急支援」で、8月〜10月分の電気・ガス使用料金の補助が行われました。
電気の8〜9月使用分の単価は、低圧の場合4.0円/kWh、高圧が2.0円/kWh、都市ガスは17.5円/㎥です。10月分は低圧が2.5円/kWh、高圧が1.3円/kWh、都市ガスが10.0円/㎥でした。
出典:電気・ガス料金支援
◇電気・ガス価格激変緩和措置
政府が2022年10月に決定したエネルギー価格高騰対策です。中東やウクライナ侵攻などで情勢が不安定になっているため、石油などの燃料が高騰し続けています。これを緩和するためにとられた措置です。電気受給契約を締結している低圧または高圧の家庭や事業所が対象となっています。
当初は2023年1〜12月まででしたが、その後円安の影響で2024年1〜4月まで延長されました。しかし、2024年5月以降、適用は縮小されています。
出典:エネット
◇沖縄電気料金高騰緊急対策事業
沖縄県では、過去に電気料金の値上がりに伴い県内の低圧・高圧や特別高圧の受電契約者を対象とした補助金制度を行っています。
2023年6〜9月、10〜12月と2024年1〜5月に行っており、1回目の2023年6〜9月は、低圧が3.0円/kWh(9月1.5円/kWh)、高圧が2.3円/kWh(9月1.2円/kWh)でした。
同年10〜12月は、低圧が1.5円/kWh、高圧が1.2円/kWh、2024年1〜5月も低圧・高圧共に同額ですが5月のみ金額が異なり、低圧が0.7円/kWh、高圧が0.6円/kWhの支援を行っています。
出典:沖縄県
電気代が上昇している理由とは?
国が電気料金の負担を始めたのは2023年1月からです。当初は9ヶ月間の予定でしたが、その後2024年1月まで延長、そこからさらに延長されました。何故国が負担するまでに至ったのか、電気代が上がり続けている理由についてご紹介します。
◇円安による輸入価格の上昇
日本はエネルギーのほとんどを海外輸入に頼っているのが現状です。しかし、ここ数年は円安の状態が続き、現在は1ドル150円まで急落しており、今も下落し続けています。もともとの貿易赤字と経済成長力の低さもあり、円安を止める政策がないのが実情です。
現在、石油や石炭などの輸入価格の高騰と円安が重なってしまっている状態のため、電気代などの値上がりにつながっています。
◇化石燃料の大幅な価格高騰
ロシアは、天然ガスや石炭、石油などの化石燃料の輸出が世界トップ3に数えられるほどです。しかし、ウクライナに侵攻したことで経済制裁を受け、輸出量が減り価格が高騰しています。
日本は、化石燃料による火力発電が全体の7割を占めているため、今回の情勢の影響を大きく受けている国のひとつです。特に天然ガスや石炭をロシアから輸入しているため、大打撃を受けています。ウクライナ情勢の見通しも立たない状態では、今後も電気代の値上がりは避けられないのが現状です。
また、新型コロナウイルスによる経済活動の制限も緩和されたため、化石燃料の需要が増えているにもかかわらず供給が追い付いていないことも価格高騰の原因となっています。
電気代を節約するには?

画像出典:フォトAC
電気代の高騰が止まらない中、国や自治体が行う支援が終了してしまいました。しかし、今後も電気代の値上がりが避けられない状態の今、自分たちでも電気代を節約する工夫をする必要があります。電気代を少しでも節約するために、以下の方法を試してみましょう。
◇電力会社との契約内容を見直す
一般的な電力会社の契約プランは、さまざまに用意されています。使用量の多い家庭や一人暮らし向けなど、さまざまなニーズに対応したプランを提供している電力会社も多くあります。
また、タイミングによっては、ポイント還元や特典などのキャンペーンを実施していることもあります。
近年では、ソフトバンク、au、ドコモといった携帯電話キャリアが電力事業に参入しました。電力と携帯電話料金をセットで契約すると、割引やポイント還元などの特典が受けられる場合があります。
電力会社のホームページなどで簡単なプラン診断ができるケースも多いため、プランを見直して料金を節約しましょう。
◇契約しているアンペア数を変更する
電気料金は、アンペア数によって変動するのが一般的です。アンペア数が少なければ少ないほど基本料金は安くなるため、現在のアンペア数が合っていない場合は変更して料金を節約してみるのもよいでしょう。
ただし、アンペア数が小さすぎるとすぐにブレーカーが落ちてしまうケースもあるため、注意が必要です。
◇支払方法を見直す
電気料金の支払い方法には、口座振替とクレジットカード決済、振込用紙での現金払いの3つがあります。クレジットカードや口座振替は手数料が発生しないケースがほとんどです。
振込用紙の場合は発行手数料が発生しているケースがあるため、節約する際はまず支払い方法の見直しをするとよいでしょう。
◇家電の使い方を見直す
電気代が特に高くなる原因の家電は、冷蔵庫やエアコン、照明、給湯、テレビです。冷蔵庫やエアコンは使用温度を調整すると電気代の節約につながります。照明やテレビなどは、使わないときは消すなど、家電の使い方を見直すのも電気代節約に有効です。
また、10年以上前の古い家電は現在ほど省エネ機能が備わってなかったり、高性能ではなかったりするため電気代が高くなります。そのため、省エネ機能が備わった新しい家電に買い替える方法も電気代節約におすすめです。
山形県でおすすめの太陽光・蓄電池 販売施工会社3選
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◇株式会社電力応援

株式会社電力応援は、再生可能エネルギーを利用した自家消費型発電の導入をサポートしている企業です。エネルギーコストの削減と環境への負担軽減を目指し、さまざまなサービスを提供しています。
個人向けには、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたサービスを提供しており、法人向けには初期費用ゼロで太陽光発電を導入できるPPA事業を提案しています。
会社名 | 株式会社電力応援 |
本社所在地 | 〒990-2321 山形県山形市桜田西4丁目5-3 |
蔵王産業団地営業所 | 〒990-2338 山形県山形市蔵王松ケ丘1丁目2-3 |
電話番号 | 023-665-1577 |
公式ホームページ | https://d-ouen.com/ |
さらに、展示場では実際に導入後の効果を体験でき、導入イメージがしやすくなっています。
株式会社電力応援について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼株式会社電力応援の自家消費型発電でエネルギーの地産地消が実現
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇ライジング株式会社

引用元:ライジング株式会社
ライジング株式会社は、太陽光発電の普及を通じて、災害に強い街づくりと持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。積雪地域でも安定して使えるシステムを提供し、使われていない土地を有効に活用するプロジェクトにも取り組んでいます。
個人向けには、特別仕様の太陽光発電パッケージを提案し、法人向けには初期費用ゼロで導入できる自家消費型太陽光発電をサポートしています。
会社名 | ライジング株式会社 |
所在地 | 〒997-0801 山形県鶴岡市東原町24-34 |
電話番号 | 0235-33-8877 |
公式ホームページ | https://www.rising-solar.jp/ |
また、V2Hシステムの導入を進め、次世代エネルギーの普及にも力を入れています。
ライジング株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼ライジング株式会社は地球にもお財布にも優しい太陽光発電を提供
◇エコショップ山形

引用元:エコショップ山形
エコショップ山形は、太陽光発電やオール電化の導入からアフターサービスまでを一貫して提供している企業です。10年以上の実績があり、東北エリアで4,000件以上の施工実績を誇ります。
自社施工によりコストを抑え、初期費用ゼロ円プランを提供することで、環境負担の軽減と家計の節約を実現しています。
会社名 | 株式会社エーシーネクスト |
屋号 | エコショップ山形 |
所在地 | 〒990-0038 山形県山形市幸町2-9 ダイワロネットホテル山形駅前1階 |
電話番号 | 0120-06-1320 |
公式ホームページ | https://ecoshop-yamagata.jp/index.html |
また、10年保証や迅速な対応で安心感を提供し、補助金申請のサポートも行っています。地域社会への貢献を大切にし、快適な暮らしをサポートしています。
エコショップ山形について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
2025年も継続される電気・ガス料金負担軽減支援事業は、家計の負担軽減を目的としています。新型コロナウイルスやウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰により、電気・ガス代が上昇しています。特に、日本はエネルギーの多くを輸入に頼っており、円安や化石燃料の価格高騰が影響しています。
政府は、2024年11月に発表した経済対策で、2025年1月から3月にかけて家庭や事業所の電気・ガス料金を補助することを決定しました。補助内容として、電気代は1月〜2月で低圧2.5円/kWh、高圧1.3円/kWh、都市ガスは10.0円/㎥が補助され、3月は電気代が低圧1.3円/kWh、高圧0.7円/kWh、都市ガスが5.0円/㎥となります。
申請手続きは不要で、契約している電力会社やガス会社が自動的に値引き処理を行います。過去には「酷暑乗り切り緊急支援」や「電気・ガス価格激変緩和措置」など、複数の補助金制度が実施されており、電気代高騰の背景には円安や化石燃料価格の高騰があるため、今後も支援が重要です。
また、家庭でできる電気代節約方法として、契約内容の見直しや家電の使い方を工夫することが推奨されています。