蓄電池の補助金制度には何がある?山形でもらえる補助金を紹介

蓄電池導入には国と自治体の補助金制度が利用できます。国では「子育てエコホーム支援事業」や「DR補助金」などが省エネ改修や導入を支援しています。山形県内では山形市や村山市が独自の補助金を設けていますが、条件や期限が異なるため事前確認が必要です。
また、対象製品や他制度との併用可否、不正業者への注意も重要です。国と自治体の補助金は併用可能な場合もありますが、減額や不可のケースがあるため、公式サイトでの確認と準備をおすすめします。
目次
国が行っている蓄電池に関する補助金制度
太陽光発電や蓄電池システムの導入は、一般家庭でも当たり前になりつつありますが、やはり気になるのが導入時の費用です。
日本は2050年までにカーボンニュートラルの実現を目標としており、再生可能エネルギーへの切り替えに力を入れているため、補助金制度や助成金制度を設けています。そのため、太陽光発電や蓄電池システムを導入する戸建て住宅を購入する場合やリフォームする場合は、自治体や国の補助金制度の利用が可能です。
太陽光発電や蓄電池システムの導入を検討している方は、補助金制度の情報をチェックしておきましょう。
◇子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、省エネ投資のサポートを行い2050年のカーボンニュートラル実現を図るための事業です。子育て世帯や若年層の夫婦でZEH水準の新築の注文住宅や新築分譲住宅を購入する方、太陽光発電や蓄電池の導入など省エネ改修をする方を対象に補助金制度を設けています。
ここでいう子育て世帯は、申請時点で子どもがいて尚且つ令和5年4月1日時点で18歳未満であることが条件です。ただし、令和6年3月末までに工事着手する場合は令和4年4月1日時点で18歳未満でなければなりません。
また、若年層の夫婦の場合も令和5年4月1日時点で39歳以下の夫婦であること、令和6年3月末までに工事着手する場合は令和4年4月1日時点で39歳以下であれば補助対象となっています。
また、長期優良住宅かZEH水準住宅であるかでも補助金額は異なるため、注意が必要です。申請手続きや補助金の受け取りは、すべてエコホーム支援事業者が行うため、個人での手続きは必要ありません。
出典:子育てエコホーム支援事業
◇DR補助金
DR(Demand Response)補助金とは、蓄電池を導入する際に交付される国の補助金制度です。電力を制御するアグリゲーターと連携し、電力のDRに対応することが条件となっており、新規の蓄電池導入が対象となっています。
また、SII(環境共創イニシアチブ)から補助金申請を行う前に、SIIに事前に登録された蓄電池でなければなりません。国内メーカーの主力商品が対象で、蓄電システムの購入価格と工費の合計が目標価格より下回っていることも条件です。
蓄電池はメーカーや販売店によって価格が異なるため、目標価格を下回らないケースもあります。
◇DER補助金
DER(分散型エネルギーリソース)とは、実証業者の協力者に交付する補助金のことです。もともと、申請者が一定期間蓄電池を活用しDERに協力したのち、実証協力の報酬という形で交付されていました。
2024年の募集はありませんでしたが、再開要請などがあれば募集される可能性があるため、チェックしておくとよいでしょう。
山形県の蓄電池補助金制度まとめ
【2025年5月最新版】
山形県では、蓄電池の導入促進を目的として、県内の各市町村がさまざまな補助金制度を実施しています。蓄電池を導入することで、電気料金の削減や災害時の備えになるだけでなく、環境保護にも貢献できます。各自治体の補助金制度を活用し、経済的で安心な生活を実現しましょう。
ここでは、2025年5月現在の山形県各市町村の蓄電池補助金制度の最新情報をご紹介します。
山形県内市町村の蓄電池補助金の特徴
- 市町村ごとに異なる補助金額や条件
- 山形県内では、各市町村によって蓄電池の補助金額や条件が大きく異なります。
- 「蓄電池単体への補助」「太陽光発電との同時設置が必須」「HEMS(エネルギーマネジメントシステム)の併設推奨」など、市町村ごとの特色ある制度があります。
- 山形県内では、各市町村によって蓄電池の補助金額や条件が大きく異なります。
- 受付期間と予算枠の設定
- 補助金の受付期間は市町村ごとに設定されており、多くの場合、予算上限に達すると受付終了となります。制度を利用したい方は早めに自治体へご確認ください。
- 補助金の受付期間は市町村ごとに設定されており、多くの場合、予算上限に達すると受付終了となります。制度を利用したい方は早めに自治体へご確認ください。
山形県内で蓄電池補助金を申請する際の注意点
- 予算の上限を必ず確認
- 補助金制度には予算があり、上限に達すると申請を締め切ります。検討中の場合は早期に自治体へ連絡し、最新の予算状況を確認しましょう。
- 補助金制度には予算があり、上限に達すると申請を締め切ります。検討中の場合は早期に自治体へ連絡し、最新の予算状況を確認しましょう。
- 必要書類の準備を入念に
- 申請に必要な主な書類は以下の通りです。提出漏れがないよう、事前に準備をしましょう。
- 補助金申請書、見積書
- 納税証明書、住民票の写し
- 蓄電池の仕様書・機器登録証明書
- 所有者の承諾書(該当する場合)
- 補助金申請書、見積書
- 申請に必要な主な書類は以下の通りです。提出漏れがないよう、事前に準備をしましょう。
- 正しい申請手順を守る
- 補助金を受け取るためには自治体が指定する申請手順を厳守する必要があります。特に、工事契約日や設置工事開始時期などは手順通りに行わないと補助金対象外となる場合があります。
- 補助金を受け取るためには自治体が指定する申請手順を厳守する必要があります。特に、工事契約日や設置工事開始時期などは手順通りに行わないと補助金対象外となる場合があります。
山形県内市町村の蓄電池補助金制度一覧(2025年5月時点)
山形県内の各市町村が提供している蓄電池補助金制度の詳細を以下にまとめました。
市町村名 | 太陽光発電補助金 | 蓄電池補助金 | 受付期間 | 備考 |
山形市 | 2万円/kW(上限10万円) | 5万円/台 | 2025/4/1~2026/3/31 | 市税滞納なし、未使用品、自作不可 |
米沢市 | 1.5万円/kW(上限7.5万円) | 5万円/台 | 2025/4/1~2026/3/15 | 同時設置 |
鶴岡市 | 2万円/kW(上限10万円) | 7万円/台 | 2025/10/1~2026/1/31 | 同時設置必須 |
酒田市 | 2万円/kW(上限10万円) | 5万円/台 | 2025/4/1~予算終了まで | 市税滞納なし |
新庄市 | 1.25万円/kW(上限5万円) | 4万円/台 | 2025/4/15~2026/3/7 | 同時設置 |
寒河江市 | 3万円/kW(上限9万円) | 5万円/台 | 2025/4/1~予算終了まで | HEMS併設推奨 |
上山市 | 工事費2/5(上限30万円)/4/5(上限70万円) | – | 2024/4/1~2025/1/31 | 省エネ基準・ZEH住宅対象 |
村山市 | 一律4万円 | 一律4万円 | 2025/6/1~2026/3/31 | 太陽光・蓄電池同時設置必須 |
長井市 | 2万円/kW(上限8万円) | 7.5万円/台 | 2025/4/1~予算終了まで | 市税滞納なし |
天童市 | 1.5万円/kW(上限6万円) | 5万円/台 | 2025/4/1~予算終了まで | 市税滞納なし |
蓄電池の補助金を受ける際の注意点とは?

画像出典:フォトAC
蓄電池の補助金制度を利用する際は、補助金の対象となる製品であるか、他の補助金との併用が可能かを確認しておくのが重要です。大手メーカー製品であっても、蓄電システム登録済み製品でなければ補助金を受けられません。
登録製品であっても登録日や交付決定通知日よりも前に契約・着工してしまった場合は、補助対象外になります。
補助金制度には、製品以外にも対象条件がいくつかあるため、事前に知っておくのが重要です。複数の補助金制度を利用したいと検討している方も多いでしょう。しかし、中には併用できない制度も多いため、併用可能かも事前に調べておくと安心です。
補助金制度は、専門的な内容も多く、知識のない購入者にとっては難しいため、なかなか理解できない方も多いかもしれません。こうした購入者を利用して詐欺を働く悪徳業者も存在するため、ある程度の内容を知っておけばトラブル防止にもつながります。
また、国と自治体で補助金制度の申請のタイミングが異なり、国の補助金制度は購入前に申請しなければならないため、注意が必要です。申請受付期間も制度ごとに異なるため、自治体などのホームページで確認しておきましょう。
蓄電池の補助金は併用できる?
蓄電池の補助金制度は国や自治体同士の組み合わせでの併用できないため、注意が必要です。国が提供するこどもエコすまい支援事業は、同じく国が提供しているDER補助金との併用はできません。
制度によっては国同士、自治体同士でも併用可能なものもありますが、併用しても補助金額が減額される可能性があります。
しかし、国と補助金制度と自治体の補助金制度の組み合わせであれば、併用可能なものが多いです。
例えば、国の補助金制度であるこどもエコすまい支援事業と山形市太陽光発電設備・蓄電池導入事業費補助金の2つは併用できます。ただし、自治体の制度によっては国の制度であっても併用できないとなっているケースもあるため、事前にホームページで調べておくのがおすすめです。
山形県でおすすめの太陽光・蓄電池 販売施工会社3選
山形県を対応エリアとする太陽光発電の販売・施工会社を3社ご紹介します。
◇株式会社電力応援

株式会社電力応援は、再生可能エネルギーを利用した自家消費型発電の導入をサポートしている企業です。エネルギーコストの削減と環境への負担軽減を目指し、さまざまなサービスを提供しています。
個人向けには、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたサービスを提供しており、法人向けには初期費用ゼロで太陽光発電を導入できるPPA事業を提案しています。
会社名 | 株式会社電力応援 |
本社所在地 | 〒990-2321 山形県山形市桜田西4丁目5-3 |
蔵王産業団地営業所 | 〒990-2338 山形県山形市蔵王松ケ丘1丁目2-3 |
電話番号 | 023-665-1577 |
公式ホームページ | https://d-ouen.com/ |
さらに、展示場では実際に導入後の効果を体験でき、導入イメージがしやすくなっています。
株式会社電力応援について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼株式会社電力応援の自家消費型発電でエネルギーの地産地消が実現
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇ライジング株式会社

引用元:ライジング株式会社
ライジング株式会社は、太陽光発電の普及を通じて、災害に強い街づくりと持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。積雪地域でも安定して使えるシステムを提供し、使われていない土地を有効に活用するプロジェクトにも取り組んでいます。
個人向けには、特別仕様の太陽光発電パッケージを提案し、法人向けには初期費用ゼロで導入できる自家消費型太陽光発電をサポートしています。
会社名 | ライジング株式会社 |
所在地 | 〒997-0801 山形県鶴岡市東原町24-34 |
電話番号 | 0235-33-8877 |
公式ホームページ | https://www.rising-solar.jp/ |
また、V2Hシステムの導入を進め、次世代エネルギーの普及にも力を入れています。
ライジング株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼ライジング株式会社は地球にもお財布にも優しい太陽光発電を提供
◇エコショップ山形

引用元:エコショップ山形
エコショップ山形は、太陽光発電やオール電化の導入からアフターサービスまでを一貫して提供している企業です。10年以上の実績があり、東北エリアで4,000件以上の施工実績を誇ります。
自社施工によりコストを抑え、初期費用ゼロ円プランを提供することで、環境負担の軽減と家計の節約を実現しています。
会社名 | 株式会社エーシーネクスト |
屋号 | エコショップ山形 |
所在地 | 〒990-0038 山形県山形市幸町2-9 ダイワロネットホテル山形駅前1階 |
電話番号 | 0120-06-1320 |
公式ホームページ | https://ecoshop-yamagata.jp/index.html |
また、10年保証や迅速な対応で安心感を提供し、補助金申請のサポートも行っています。地域社会への貢献を大切にし、快適な暮らしをサポートしています。
エコショップ山形について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
蓄電池導入に関する補助金制度は国と自治体の両方で提供されています。国の主な制度には「子育てエコホーム支援事業」や「DR補助金」などがあり、省エネ改修や新規導入を支援します。
山形県内の自治体では山形市や村山市などが独自の補助金を設けていますが、適用条件や申請期限が異なるため、事前確認が重要です。
補助金利用時は対象製品や他制度との併用可否を確認し、不正業者にも注意が必要です。国と自治体間での併用は可能な場合が多いですが、減額や併用不可のケースもあるため、公式サイトを参照して準備を進めることが推奨されます。